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市販の音響パネルに満足できない場合は、ご自身で音響パネルを製作することもできます。 そうすれば、ニーズに合わせてよりカスタマイズすることができます。
音響パネルを自作する:まず計画を立て、準備する
音響パネルを使用すれば、リビングルームやオフィス空間の音響効果を改善し、耳障りな音の反射を最小限に抑え、騒音レベルを下げることができます。 また、音響パネルを自作することもでき、コストパフォーマンスに優れているだけでなく、サイズ、デザイン、素材を自分のアイデアに合わせて自由に設計することができます。 計画と準備がすべてです:
- 作業に取り掛かる前に、必要なパネルの種類と、何枚必要かを正確に分析する必要があります。重要な質問は、音響上の問題はどこにあるか?ということです。多くの場合、広くて何もない壁や天井部分が問題となります。
- 壁の減衰が十分であれば、天井に音響パネル、いわゆる「天井帆」を設置することで、室内音響をさらに改善することができます。
- 必要なパネルの数を明確にします。これは、部屋のサイズや期待する効果によって異なります。
- デザインを考えて、インテリアスタイルに合わせましょう。パネルは控えめな存在にも、視覚的なハイライトにもなります。例えば、異なる色や柄のファブリックを使用すれば、防音効果も装飾的な要素となります。また、複数の小さなパネルを作って、壁にパターンや列で配置するのもおしゃれです。
- シンプルな吸音パネルを作るには、吸音材と枠材、布地(例えば綿)、のこぎり、ホッチキス、木工用接着剤、ネジ、ドリル、場合によってはホットグルーガンなどの工具が必要です。
- 吸音材には、音響フォーム、ミネラルウール、コットンマット、麻繊維などを使用できます。 特に、多孔質構造の素材が適しています。
音響パネル用のフレームを組み立てる
購入した布地で作業を始める前に、音響パネル用のフレームを希望通りに設計する必要があります。必要に応じてサイズをカスタマイズできます。
- ノコギリを使って、木の板を希望の寸法に切ります。 音響パネルの一般的なサイズは60 x 60センチメートル前後ですが、これより大きなパネルや小さなパネルを作ることもできます。
- 切り取った木製バテンを繋ぎ合わせ、長方形のフレームを形成します。フレームは頑丈にする必要があるため、木工用接着剤とネジを使用するのが最適です。
- 必要に応じて、安定性を高めるために中央にクロスバーを挿入することもできます。これらは、吸音材をしっかりと固定するために、特に大きなパネルに役立ちます。
音響パネルの仕上げ:ファブリックと吸音材を挿入します。
木枠だけでは防音室にはなりません。 ここからは、お好みの生地を選んで貼り付けていきます。
- 吸音材をフレームに合わせてカットし、フレームに挿入します。 ぴったりフィットさせる必要がありますが、あまり強く押し付けすぎて素材の構造が損なわれることのないようにしてください。 ホッチキスや少量の接着剤で固定することもできます。
- 素材の厚みや壁とパネルの距離をいろいろと試してみましょう。壁から2~5センチ程度の距離があれば、音波がパネルの裏側でも吸収されるため、吸音効果が高まります。
- さて、選んだファブリックを使用する時が来ました。ファブリックはフレームより少し大きめにして、簡単に取り付けられるようにします。ファブリックを吸音材の上に置き、フレームの裏側に伸ばします。ファブリックをホッチキスまたはホッチキス針で取り付けます。
- ファブリックがピンと張っていることを確認し、下の素材を圧迫しないようにします。前面がすっきり見えるように、角を丁寧に折ります。
- 音響パネルの作成が完了したら、パネルを取り付ける作業に取り掛かりましょう。 パネルを壁に直接取り付けるには、ネジと壁用プラグを使用します。 ただし、パネルをより柔軟に配置するには、マジックテープや磁石を使用することもできます。
- 音響効果を少し改善したい場合は、パネルを壁から少し浮かせるためにスペーサーを使用します。