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ヒートポンプは、他の暖房に比べて1日あたりの消費電力が少ないのが特徴です。各ヒートポンプタイプの平均消費電力はこちら
ヒートポンプ:1日の消費電力はこうして生まれる のページです。
ヒートポンプは、暖房や給湯のためのエネルギー効率の高いシステムとして考えられています。ヒートポンプは、地球内部や空気、地下水から暖房エネルギーを取り出しているので、電気はポンプを動かすためだけに必要なのです。ここでは、以下のように適用されます。
- ヒートポンプの平均消費電力は、まず熱源に依存します。一般に、地中熱利用ヒートポンプや水中熱利用ヒートポンプは、外気から熱を取り出す空気熱利用ヒートポンプに比べて消費電力が少なくなっています。
- さらに、暖房する面積や外気温、建物の断熱性など、電力消費に関わるさまざまな要因があります。もちろん、個人の暖房行動も重要な役割を果たします。
- 消費電力を計算するには、よく知られている2つの要素、すなわちヒートポンプの年間暖房出力と年間パフォーマンスファクター(APF)が必要です。季節性能係数とは、ヒートポンプが1kWhの電気からどれだけの暖房エネルギーを生み出せるかを示すものです。性能係数が高いほど、ポンプの効率は高くなる
- 暖房と給湯のニーズをヒートポンプで満たす場合、正確な計算には別の数値が必要です。例えば、暖房のEEZは温水のEEZより0.2~0.5高く、暖房能力は通常2:1(暖房60%、温水40%)の割合で使用します。
- 計算は、それぞれの場合の年間熱出力をAWCで割ってください。例えば、暖房能力が10,000kWh、AWCが4.0の場合、電力消費量は2,500kWhとなる。
世帯人員別の電力消費量
ヒートポンプの消費電力にとって、世帯の人数はあくまで二次的な役割しかありません。それよりも重要なのは、暖房する面積とその結果としての総熱量である。ということです。
- 居住空間が120m²の場合、通常、年間12,000kWhの暖房需要が想定されます。しかし、建築年、断熱基準、暖房行動などは、この値に強く影響します。
- このうち、60%(=6,000kWh)が暖房に、40%(=4,000kWh)が給湯に使われています
- 空気熱源ヒートポンプの場合、新築時の平均EEは暖房と給湯で2.6程度です。この場合、年間の電力消費量は約4,615kWh(12,000kWh:2.6)こちら
- 地中熱利用ヒートポンプの場合、年間平均性能係数は3.8で、年間消費電力量は約3,158kWhです
- 水ヒートポンプの年間平均性能係数は4.5と最も高く、年間消費電力量は約2,667kWhとなる を実現。