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化石燃料の価格が高騰している時代、代わりにオイルラジエーターで暖房するという発想はすでにお持ちかもしれませんね。しかし、一般的には、これは生態系にも経済的にも良い解決策ではありません。とはいえ、メリットもあるんですよ。
オイルラジエーターで暖房:こんな可能性があります
セントラルヒーティングの一般的な代替品として、オイルラジエーターなどの電気ヒーターや、ファンヒーターはよくありません。
- 機能はシンプルです。熱をよく蓄えるオイルを充填したコンベクターです。このオイルは発熱体によってコンベクター内部で電気的に加熱され、室内に熱を放射する
- オイルラジエーターは一般的に高いエネルギーを必要とするため、石油やガスのセントラルヒーティングの良い代用品ではありません。必要な電気代が石油やガスのコストを大幅に上回るからだ。
- ただし、セントラルヒーティングシステムに接続されていない個々の部屋を暖めることは可能です。また、冬でも恒常的に寒くない国では、セントラルヒーティングが使えないことがあります。つまり、寒い日でもオイルラジエーターが使えるということです
- 出力によってはかなり高温になりますので、可燃物に直接触れないように注意が必要です
- ほとんどのオイルラジエーターは、特定の温度に設定できるサーモスタットを備えています。希望の温度に達すると、自動的に内部の暖房をオフにします。
- オイルラジエーターの暖房効果はファンヒーターより緩やかですが、自動でスイッチが切れることと、電源から切り離しても熱いオイルが残っていることから、消費電力が少なく、セントラルヒーティングのない部屋での常用や長期滞在に適しています。
オイルラジエーター:これが想定されるコストです
例として、どのような電気代がかかるかを紹介します。
- この例では、セントラルヒーティングが接続されていない部屋のホームオフィスで、1日平均8時間過ごすことを想定しています
- 暖房には、出力2,500Wのオイルラジエーターを採用しました。市販されている値です。
- 営業日中、2.5キロワットのフルパワーで約6時間ラジエーターが稼働することを想定しています。この結果、1日の消費電力は15kWhとなります。
- 現在の電気料金(2023年1月現在)を41.4セント/kWhと仮定すると、1日あたり6.21ユーロのコストとなります。
- 建物の断熱性や外気温により、この数値は変動します。